「きいちゃん」ものすごい人気ぶり ひこにゃん、くまモンの座狙う

20130910_003_001 小刻みな足取りで軽快に走り回る姿がなんともカワイイ。平成27年開催の「紀の国わかやま国体」のマスコットキャラクターで紀州犬をイメージした「きいちゃん」が、和歌山県内でものすごい人気ぶりだ。関連グッズは県の予想を大きく上回る売れ行きで、イベントに登場すれば子供や女性がたちどころに寄ってくる。「かわいい要素を全て兼ね備えている」と専門家も太鼓判を押す“紀州のゆるキャラ”は、ひこにゃんやくまモンに続くスターの座を狙っている…とか。
■クマなの?犬なの?

 「紀州犬です」

 県の担当者はきっぱりこう言い切る。

 「きいちゃん」は平成23年、「紀の国わかやま国体」のPRキャラクターとして誕生。当初はイベントなどに顔を出しても「あれは何?シロクマ?」と戸惑われ続けたが、今や知名度も増し、愛くるしいキャラとしてすっかり人気者だ。

 「紀の国」と「紀州犬」の頭文字を取った、親しみやすい響きの名前は、7千点以上の応募から選ばれた。白い体の腹部には、自然を表す緑色で和歌山のイニシャル「W」が描かれている。「和歌山とスポーツが大好き。いろんなことにチャレンジして、たくさんの人と友だちになりたい」という設定だ。

 国体に向けて県内を走り回る忙しい日々で、昨年度は延べ219のイベントに参加した。現在もHP内の「きいちゃんスケジュール」は午前、午後とも予定がいっぱい。その内容はマラソンや野球などのスポーツ関連から踊りのイベントなどまで幅広い。

 また、「節電隊長」として県庁内のエアコンを掃除。今年5月には県の職員らに心配されながらも、琵琶湖でレガッタボートに乗船するチャレンジを果たした。さらに夏祭りにも。

 「エブリバディ ダンス ナウ つれもて音頭 和歌山の音頭やで」

 7月、JR和歌山駅前のわかちか広場に「紀州つれもて音頭」の歌声と軽快なリズムが響き渡った。曲に合わせてタップダンスを踊る地元チームの子供たちの先頭に立っていたのはきいちゃん。ステップを踏みながら子供たちにも負けない満面の笑みで、両手を上下にパタパタと動かす踊りを披露した。

 暑い夏の日に笑顔を振りまき懸命に踊る姿に「きいちゃん!」と子供たちは駆け寄り、居合わせた市民らからも「いいねぇ!」と歓声があがった。

 ■グッズの売れ行き好調

 県は国体への「募金付きグッズ」としてきいちゃんのピンバッジを製作し、23年3月から1個300円で販売。「8千個売れるかな」という予想を大幅に上回り、4万3千個以上が飛ぶように売れ、品切れの店も続出した。

 今年から販売を始めたぬいぐるみも、すでに800個以上が売れる好調ぶり。ポロシャツやストラップなどにきいちゃんのデザインを使うための「利用料」収入も想定より約100万円多くなり、県はグッズ関連の収入を当初予想の300万円から大幅に上方修正して1600万円とした。

 バッジは企業が千個買い取るなどの大口購入もあったが、大半はスーパーなどで市民らが購入したという。

 関連グッズは今では90種類以上。梅干しやバウムクーヘン、塩などの食料品のパッケージに使われたり、ネクタイなどの衣類や小物にも使用され、きいちゃんデザインの玄関マット、きいちゃん型の夜間照明まで登場している。

 ■かわいく見える条件備える

 「見ているだけで癒やされます。歩き方に愛嬌(あいきょう)があって…。他のゆるキャラの中でも断トツにカワイイ」。こう話すのは和歌山市で国体PRの学生ボランティアに参加した女性(18)。きいちゃん好きが高じてボランティア参加を決めたという。

 その魅力について、ブランドデザインが専門の和歌山大学観光学部の北村元成教授は「頭が大きい、全体的に丸みがある、目が黒いという『かわいく見える条件』をすべて兼ね備えている」と指摘。ポスターやパンフレット、HPなどできいちゃんを前面に押し出すPR作戦が奏功していることを挙げ、「キャラとしてのクセがない。強い個性がないことが、逆に誰からも愛されることにつながったのでは」と分析している。

 ■きいちゃん、和歌山県の公式キャラに?

 全国のゆるキャラを人気投票で決める「ゆるキャラグランプリ」。昨年の大会に和歌山県内からは、きいちゃんを含む16のゆるキャラが出場した。順位は、特産品の梅とミカンをイメージした「うめっぴ・みかっぴ」の63位が最高で、きいちゃんは205位と低迷、県勢は全体的にふるわなかった。

 北村教授は同大会で、23年開催の山口国体のPRキャラで、山口の漢字をイメージした「ちょるる」が2位に入っていることを挙げ、「国体のキャラクターは県民に広く認知されてスムーズに人気が出る傾向がある。県の公式キャラになることも多い」と指摘。今は地域限定人気のきいちゃんも今後、全国区への飛躍に期待が持てるとする。

 和歌山県は現在、公式キャラクターがないが、北村教授によると、県内の他のゆるキャラと仕事をどう棲み分けるのかが、公式キャラになるためのポイントだという。
さて、当のきいちゃんはこの人気をどう感じているのか。話すことはできなくても、ブログは発信できるきいちゃんにメールで聞いてみた。

 --すっかり人気者ですね

 「いやー、まだまだだワン♪もっと人気上昇してほしいワン!」(紀州犬なので『犬語』を話す)

 --意識しているゆるキャラはいますか

 「ひこにゃんやくまモン、全国的な人気のゆるキャラがライバルだワン!きいちゃんもかわいさでは負けてないワン♪」

 --国体後はどうするのですか

 「和歌山県を代表するようなゆるキャラとして活躍したいワン!」 

 --今後の意気込みを

 「紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会のPR隊長として、両大会にみんなが参加して盛り上げてもらえるよう、全力でがんばるワン!」

ヤフー記事より引用

この記事はLivedoorブログから移行したアーカイブです。